教科横断授業③
今回は、歴史と物理のコラボ授業です。
1年生の歴史総合では、現在「冷戦」を学んでいます。1940年代後半から50年代前半にかけて、国際社会は緊張が高まっていました。戦後しばらくはアメリカが唯一の核保有国でしたが、1949年にソ連が原爆の開発に成功。ここから各国の核開発競争は激化していきます。歴史総合では、原爆・水爆の開発競争と、原子力の平和利用(原子力発電)について学習しました。
次の物理の授業では、ここで生じたであろうさまざまな疑問を解決します。
「原爆や水爆の構造はどうなっているの?」「なぜ水爆の方が威力が大きいの?」「放射能はなぜ有害なの?」「原子力発電ってどんな仕組みなの?」
物理基礎では、化学の復習もしながら、エネルギーや原子力について学びました。原子力発電は、核分裂で生じるエネルギーを水に伝達し蒸気力にするため、1学期のコラボ授業で学んだ火力発電の仕組みと共通する点もあることに気づきました。
技術の仕組みと、それを人類がどのように用いてきたのか、片方だけでなく両方学ぶことの大切さを感じることができたのではないでしょうか。
JICAとの連携①
冬期講習が終わり、生徒はようやく冬休みに入りました。
今日は、生徒が下校した後、1年生の担任が埼玉県総合教育センターを訪問してきました。
特進Sコースでは、3学期の「地理総合」でJICA(国際協力機構)とのコラボ授業が予定されています。
授業では、オンラインでJICA地球ひろばを訪問し、地球案内人の方から世界の国々や国際協力についてお話をうかがうことになっています。
この企画に先立ち、地球ひろばの展示の一部がある総合教育センターを見学させていただきました。
センターに駐在している国際協力推進員の方からは、展示物について丁寧に説明していただくとともに、ご自身の経験についてお話をうかがうことができました。
●開発途上国に支えられる日本の食卓
「日本だってお金がないのに、なぜ途上国へ支援をするの?」と考えたことのある人もいるかもしれません。
しかし、こういった国々からの輸出が止まってしまったらどうなるのか、わかりやすく展示されています。
●貧困がもたらすもの
これは、「貧困キューブ」とよばれる展示品です。
貧困がもたらすさまざまな問題が、互いにチェーンで繋がれています。
貧困の構造の本質を考える上で、大きな気づきが得られると感じました。学校にも貸し出してくださるとのことなので、さっそく授業で使っていきたいと思います。
●他にも、SDGsに関する説明やクイズなど、興味深い展示が多くありました。
〇これから
3学期に向け、地理や歴史をどのように展開するのか、たくさんのヒントを得ることができました。
3学期に実施するコラボ授業にとどまらず、今後も継続的にこうした機会を作っていきたいと考えています。
埼玉県総合教育センターの皆様、国際協力推進員の鈴木様には心から感謝申し上げます。
第3回検定に向けて
期末考査が終わりました。
「お疲れさま。今週末は、課題をなしにするので、よく休み、切り替えるように」と話すと、生徒たちは笑顔で下校しました。
来週からは、第3回検定に向けた強化週間が始まります。
冬休みは、年末年始のイベント等もあり、意外と時間がありません。
冬休みに入るまでの2週間はほとんど半日の授業となるため、ここで勢いに乗せ、見通しもつことが大切です。
テスト直後にもかかわらず、「先生、英検の問題をください!」と教材を持ち帰る生徒たちもおり、前向きな姿勢にこちらも励まされます。
全員で目標を達成しましょう!
実用英語技能検定 【特進Sコース】
11月14日は、第2回実用英語技能検定(英検)の合格発表日でした。
特進Sコースでは、3年進級までに2級を取得することを目標とし、全員で受験しています。
今回も、多くの生徒が合格しましたが、1年生からも2級の合格者が出ました。
夏休み中から語彙力の強化に努め、単語帳を1冊仕上げたとのことです。
クラスメイトたちにとっても良い刺激となり、クラス全体として前向きに学習に取り組む空気ができました。
早期に2級を取得した生徒たちは、このアドバンテージを生かし、さらなる高みを目指してほしいです!
卒業生からのアドバイス② 【特進Sコース】
この春に大学に進学した卒業生が来校し、在校生に向けてスピーチをしてくれました。
「なかなか成績が上がらない」「モチベーション維持のためにはどうしたら良いのか」などといった生徒の悩みに対し、自身の経験を交えながらアドバイス。
自分の勉強方法が確立するまでは、ネットなどで紹介されているさまざまな勉強法を試したそうです(どれもうまくいかなかった)。
たくさん失敗を重ね、気づいたのは「芯をしっかりもつこと」「自分で考えること」の大切さ。
教室では、考え方のサイクルについて説明してくれました。
放課後は、模擬試験の結果を見せてもらい、生徒たちは長い期間にわたる「積み重ね」の大切さを実感することができたのではないでしょうか。
苦労しながら大きく成長し、第一志望に合格した先輩の言葉は、先生の言葉より響くのかもしれません。
先生、友達、先輩の力も借りながら、自身の成長を強く感じられるような高校生活にしていきましょう。