特進Sコースより

JICAとの連携③

2月16日(金)に、JICAとの連携授業「オンライン地球ひろば訪問」を実施しました。

市ヶ谷のJICA地球ひろばと回線を繋いだ、リアルタイムの解説です!

 

まずは、開発途上国の現状について、お話しいただきました。

12人に1人の子どもは日々を生きるのに必死なギリギリの生活を送っています。戦争で亡くなっている人のうち、8人に1人は子どもです。安全な水が水道から飲めるのは12ヵ国だけです。

世界の子どもたちのおかれている状況を知り、生徒は衝撃を受けたようです。

 

続いて、埼玉県総合教育センターからお持ちいただいた「貧困キューブ」や文字が読めないことの困難を体験する標識や薬のサンプルを使って、生徒が実際に体験をしてみます。

「貧しい」ということからどのような問題が生じるのか、字が読めないということはどういうことなのか、体験してみるとさまざまな気づきがあったようです。

 

最後に、地球案内人の秋葉さんから、ご自身が美術の先生として派遣されたキルギスでの体験談をうかがいました。

生徒の感想を見ると、秋葉さんの姿勢に感銘を受けた旨のコメントがとても多くありました。

 

授業後は、総合教育センターからお持ちいただいた地球ひろばの展示物を見せていただきました。

〈生徒の感想〉

・発展途上国にはきれいな水を飲むことができない人々がいることは知っていましたが、水道から水を飲むことができる国は世界で12ヵ国しかないということにとても驚きました。また、学校の設備も日本と違い、盗難防止のために机やイスがつながっていたり、ノートが黒板と同じ素材でできていることなども初めて知りました。他にも、貧困などが原因で学校に行くことができない子供たちは、商品や標識の字が読めず、普段の生活で困ることが多くあるなど、私たちが普段何気なくやっていることができない人々がいることを知ることができました。これからは、今ある自分の生活に感謝しながら過ごしたいと思いました。そして、秋葉さんやJICAの皆さんのように世界の平和を願って活動してくださっている方々のことを忘れず、今自分にできることを一生懸命やりたいと思いました。たくさんのことを教えてくださり、本当にありがとうございました。

 

・秋葉さんがキルギスに派遣された時の話を聞いて、食文化や言語の違いなどの問題を抱えながら授業を行っていても、「必要じゃない」「教室が汚れる」と言われ、自分ならすぐに音を上げてしまいそうなのに長い期間諦めずに活動したのが本当にすごいと思いました。また、JICAの方々に見せていただいた貧困キューブや、選択問題などを実際にやってみて、学んだことのない言葉を見て、教育を受けられないと、生活を送ることもままならなくなってしまい、とても苦労すると感じました。貧困キューブでは、貧しいということがさまざまな問題に発展してしまうということがわかり、1つの問題を解決することで、逆に他の問題の解決にもつながっていくと思いました。そのような人たちのためにも、JICAのような組織があることはとても重要で、自分も国際協力によって解決していける問題が増えるように様々なことに目を向け、自分にできる行動をしようと思いました。

 

今回の授業は、とても刺激になったようです。こうした学びも、普段の授業に一生懸命に取り組んでいるからこそ、より深さが出るのだと思います。科目の垣根を越えて、生徒には学校でさまざまな知識を吸収してほしいです。

本校では、これからもJICAと連携をしながら、国際協力教育を推進していく予定です。

今回ご協力いただいたJICA東京の皆様に心より感謝申し上げます。